日本のミヤマクワガタ


クワガタとカブトムシの世界

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TOP>日本のミヤマクワガタ(北方に適応した最もスタイリッシュなクワガタ)(平地にも多いが大型個体を得るのはなかなか難しい。それ以上にブリードは困難。)
 
■学名:Lucanus maculifemoratus
 
■原産地:中国、朝鮮半島、北海道、本州、九州、四国とその周辺の島々、御蔵島を除く伊豆諸島
 

体長では、アマミノコギリクワガタについで、日本で最も大きくなるクワガタ。湾曲した大アゴと鋭い内歯、角張った頭部、スリムな体型で人気の高い種類。オスの頭部は辺縁部にキールがあり、エラが張ったように見える。これは小型の個体でも特徴的なので他種と見分けることは容易。メスには頭部のキールがないためにノコギリクワガタのメスに似ているが、頸節(けいせつ)の突起が鋭いことで見分けることができる。大歯型のオスは、張り出した大アゴと巨大な頭部がとても格好良いが、小型でも他種の小歯型に比べると、かなりアゴは長め。ただ体型は頭部が胸部や腹部よりも細くなり、尻でっかちの形になってしまう。大アゴの内歯の形が地域により変異があって、数タイプに分けられているが、中間型も存在し、同一地域に違うタイプの個体同士が存在する場合もある。

 

ミヤマクワガタは大型で目立つ割に採集は比較的難しい。その上、ブリードも簡単ではない。元来、分布の中心が熱帯にある南方系のクワガタの中で、ミヤマクワガタの仲間だけは北方系で暑さには弱い。高地にいくほど個体数も大型個体も多くなる。しかし、標高の低い平地にも生息しており、その場合は個体数は少なく、小型の個体が多い。小型の個体は大アゴの湾曲が弱く、小さい中歯方が多くなる。低地産の小型個体はコナラなどのナラ類、山地ではブナを利用していることが多い。

成虫になってからの寿命は短く、野外では冬眠して越冬することはない。幼虫期は長くて孵化の翌年は幼虫で過ごし、秋に羽化してそのまま成虫で越冬、翌々年の春に出現することが多い。幼虫は半分以上地面に埋もれたような土化した古い倒木で成長し、ほぼ土中で生活しているため材が探しにくく、材割採集でも見つかる事は極めて稀。それも、ミヤマクワガタの採集の難しさにつながっているようだ。樹液に集まったり灯火に飛来したりと活発に活動するのはもっぱら夜間だが、日中も他のクワガタのように樹洞や木の根元に潜らずに、高い木の梢にじっとして葉陰に隠れるようにしていることが多い。また、夕方、朝方などの比較的明るい時間帯にも活動をはじめることがあり、曇天の日には日中であっても樹液をなめにくることもある。

泥喰いと呼ばれるミヤマクワガタ・・・ミヤマクワガタはカブトムシのように土中で腐朽した倒木を食べているため、幼虫は土中から見つかることも多い。特に蛹化の際には材を出て土中に蛹室を作ることも知られている。また成虫も木の梢だけでなく、ときには根元の落ち葉の下など土に近い部分に身を隠すこともあるため土の中からみつかることもある。ミヤマクワガタは飼育する際にも土のように発酵の進んだマットを用意しなければならず、発酵の浅いマットでは産卵すらしないことが多い。しかし、カブトムシやカナブン類のように腐葉土に発生することはほとんどなく、もちろんいうまでもなく泥を食べているわけではない。                

 
■生息樹種:クヌギ、ナラ類、ブナ、ヤナギ
 
■成虫の寿命:3〜5カ月
   
 
 
 

 

  
 

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