沖縄を除くほぼ日本全国に生息し(リュウキュウコクワガタ別種として)、人家周辺や市街地でもしぶとく生き残る最も身近なクワガタ。立ち枯れ、倒木など様々な状態の木材を利用し、体が小さいため住宅地に残されたわずかな雑木林の小枝でも繁殖することができる程の適応力をもっている。基本的にはナラやクヌギを利用していることが多いが、そういった樹種が少ない環境ではサクラ、ヤナギ、クリ、シイ、カシ類などを利用することもできる。
また、幼虫もカミキリムシがいるような生木に近い状態の枯れ枝から、オオクワガタの好む立ち枯れの乾燥した材、カブトムシがいるような赤腐れの根元付近まで非常に幅広い食性を示す。小型であるためか縄張り意識は強くないようで、一ヶ所の樹液にはほとんどの場合、数個体が集まっている。基本的には夜行性だが、曇天の日や太陽が差さない根元付近では日中から樹液に集まる姿をみることができる。 全身は真っ黒で、野外採集ではオスなのかメスなのかわからないような小歯型の小型個体が多いが、50ミリを越える大型個体では立派な大アゴをした大歯型になり、先端に釣り針の返し状の突起、中ほどに尖った内歯がみられ意外と格好が良く子供達には人気がある。
成虫で冬眠し越冬するが、野生の場合は越冬中に体力が尽きて死んでしまうことが多い。飼育下では高タンパクフードを与えていれば越冬後も活動し、中には3年以上生きるものもいる。 |